大人はなぜ文法を学習する必要があるの?

前回は、脳科学的には歳をとるにつれて記憶力は向上すること。そして、それにも関わらず歳をとると記憶力が落ちたと錯覚する理由の一つ目が、好奇心・探究心が薄れるからだということを紹介しました。今回は、二つ目の理由をご紹介します。二つ目の理由は、大人になると脳の性質が変化し、得意とする記憶の種類が変化するからだそうです。あれ?これは「なぜ子どもは言語を習得する能力が高いの?」で既に書きましたよね。でもこの2つ目の理由は、英語を習得する上で非常に重要なことを含んでいるので、人間の脳の機能について少々詳しくご紹介します。最後まで読んで頂くと、なぜ大人は文法の学習が必要なのかもご理解頂けると思います。

子どもは丸暗記が得意だけど、大人は理論や理屈を理解して覚えることが得意!

下の図を見てください。人間の記憶は大きく分けて長期記憶と短期記憶に分かれていて、そして言語習得に深く関係する長期記憶は更に4つに分かれているそうです。その4つの記憶のうち、掛け算の九九などの頭に詰め込む(丸暗記の)記憶である「意味記憶」と、理論や理屈による記憶である「エピソード記憶」があるそうです。

子どもの頃は、意味の無い文字や音などに対して絶大な記憶力(意味記憶)を発揮し、それ以降は論理だった記憶力(エピソード記憶)が発達してきます。歳をとると、丸暗記する「意味記憶」能力が低下する事によって記憶力が落ちたと感じるのですが、一方で理解して覚えるという「エピソード記憶」が発達するので、記憶力が落ちたのではなく、記憶の種類が変わっただけだということです。

記憶の種類

大人は、その脳の性質から、子どものようには言語を習得できない!

この事は、大人になってから英語を習得しようとしている人に取って重要な事を意味していますよね。前にも指摘しましたが、大人は子どものように言語は習得できないということ。子どもと違って、大人の脳はただ単に丸暗記する学習方法は苦手です。大人は、物事をよく理解して、その理屈や理論を覚えることが重要だと脳科学で指摘されています。

大人は、その脳の性質から、文法を学習する必要がある!

このことは、例えば、なぜ子どもは文法を学習しなくても言語を習得できるのか?そして、なぜ大人は文法を学習する必要があるのか?の疑問に答えてくれます。つまり、子どもは丸暗記する能力が高いので、文法のような規則も自然と身に付きますが、大人は自然と身に付かない。加えて、大人は理屈や理論を覚えることが得意なので、大人は文法を学習する必要があり、またその能力も高いと言えるのではないでしょうか。今回というか今年はこの辺りで。

 

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