多読は英単語習得にも有効!?

「多読」とは、簡単にいうと「興味があることに関する簡単な本を徹底的に読むこと」です。多読は英語の習得に非常に効果的だと言うことを否定する研究者はいないといいます。では、多読は単語の習得にも役に立つのでしょうか?

非常に簡単な文章を多く読むことは新しい単語を覚えることにも有効!

関西大学大学院教授(心理言語学・応用言語学)の門田修平氏は、「知らない単語・語句、文法・構文が本全体の2〜3%程度含まれた本を多読することは、前後のコンテキストをもとにした類推により、新たな単語や構文・文法に関する知識を習得する効果も期待できる[1]」と指摘しています。

実力より少しだけ上の文章を読むと脳も活性化する!

また、岐阜聖徳学園大学教育学部の大石晴美教授は、左脳の言語野の血流量を測定する実験の結果、実力より少しだけ難易度の高い教材を読んだとき、脳の血流状態を、新たな知識を最も効率的に取り込める状態(「選択的活性状態」)にできることがわかったと指摘しています[2]。また、同じテーマや文体のものばかりを集中的に読む「ナロー・リーディング」も、脳内を選択的活性状態にする効果があったといいます。

つまり、非常に簡単な文章を多く読む「多読」は、新たな単語・構文・文法項目を覚えると意味でも非常に有効だということです。また、多くの文章を読むことは、単語を文脈のなかで覚えるという意味でも、最重要語を深く学ぶという意味でも非常に有効だと考えられます。

 

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[1] 門田修平(2012)「シャドーイング・音読と英語取得の科学〜インプットからアウトプットへ」

[2] 大石晴美(2006)「脳科学からの第二言語習得論―英語学習と教授法開発」

 

多読は英単語習得にも有効!?」への2件のフィードバック

  1. Shumi Eigo

    小柳さん、はじめまして。
    イギリスで教育に携わる者です。

    すばらしいですね。
    巷で言われている事を裏付ける研究論文を紹介する。
    何か感覚がはっきりとした言葉になった感じがします。
    参考になりました。ありがとうございます。
    またお邪魔させていただきます〜♪

    返信
    1. koichi oyanagi 投稿作成者

      ありがとうございます。English Tutors Networkは、「根拠」にこだわりました。
      英語を習得するのになぜその方法が良いのかの根拠です。
      巷には色々な人が色々な学習法を薦めていますが、そのほとんどが根拠がありません。
      根拠がないことにお金と時間を費やすことはリスクが高すぎると思ったからです。
      ETNのウェブサイトには、このブログで紹介していることをまとめています。サイトも是非ご覧下さい。
      引き続きよろしくお願いします。

      返信

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