「速読速聴・英単語Basic 2400 ver.3」はどんな教材?

今回は科学的に効率的な英単語習得法の最終回です。最終回は「速読速聴・英単語Basic 2400」です。どのような教材なのでしょう。そしてこの教材を使った学習のやりかたについてご紹介したいと思います。(2017年1月11日更新)

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「速読速聴・英単語Basic 2400 ver.3」松本茂(監修)[Z会]¥1,900+税 CD付属(初級)

速読・速聴 Basic 2400

TOEIC500点台を目指す人、英検3級〜準2級を目指す人が対象(初級用)(速読速聴シリーズは「初級」「初中級」「中級」「中上級」「上級」の5つのレベル)

本書の内容は以下の通りです。

  • 単語1900+熟語500。2つのパートに分かれていて、Part Iは、中学校の教科書に出てくる最重要単語(1,000語)を80の短い会話・文章に盛り込んでいる。中学英語(単語・熟語)の総復習が可能としている。Part IIは、「自分」「家族」「旅行」などのテーマ別に62の英文に残りの語彙を収録。

  • 「単語は文脈の中で意味を把握して使い方を理解」する「文脈主義」と、「ある一定期間テーマを変えずに学習」する「テーマ別主義」がこのシリーズ共通の基本コンセプト。
  •  TOEIC500点台を目指す人、英検3級〜準2級を目指す人が対象(初級用)

単語の選定基準が不明。派生語や関連語の記載が少ない。

選定語については、「中学校の英語教科書(6種類×3学年分)で使用頻度の高いもの」と、「小学校外国語活動教材掲載語」。加えて、「欧米の幼児・児童向け辞書に掲載されている生活基本語彙」の中から協議の上選定とありますが、詳細の選定基準は不明です。

以前に書きましたが、どの英単語を学習するのかについては慎重になった方が賢明です。一生に何回かしか遭遇しない単語を一生懸命覚える事は非効率きわまりないことだと思いませんか?

派生語や関連語の記載があまりないことはマイナス評価です。発音記号は記載されています。

長い例文が掲載されているので文脈で覚えるには良い

付属のCDを使用して耳の記憶を活用することや、基本コンセプトの文脈主義は、脳科学的にも効果的な方法と言えます。

例文は会話文が多く、単語に加えて日常会話で使用される表現も覚えられること。加えて、比較的長い例文を使用していますので、文脈で覚える方法の効果も高いと思われます。

また、音読や、付属のCDを使用したシャドーイングを勧めている点も、第二言語習得研究の観点からも評価できます。

付属のCDは例文のみ収録

付属のCDには英文のみが収録されています。例文の日本語訳、各単語の発音や日本語訳は収録されていません。

例文を読むスピードはPart I はナチュラルより遅め、Part II はナチュラルです。

学習レベルによって本書の活用方法を考えましょう

本書を利用する上での注意点として、「本書の効果的活用法」では、例文の意味を確認する前に4〜6回聴き、更に音読することを進めています。これは、わからない語彙を前後のコンテキストから推測することで語彙の記憶を促進することが目的だと思われます。

しかしながら、この方法が有効に作用するのは、覚えようとする単語以外の語彙や文法構造を全て理解していることが前提です。従って、学習者によってこの方法は適切ではない場合があります。

やはり語彙・文法を完璧に理解してから何度も聞くこと。そして音読・リピーティング・シャドーイング

また、「本書の効果的活用法」で、「本書の目的は文章を通して語彙を習得することなので、例文の内容を理解する際、文法や構文にあまり捕われ過ぎないこと」とあります。

語彙の習得だけを目的にするのであればそれでよいのかもしれませんが、自動化も促進したい場合は、完璧に英文を理解した後に、その意味や文法構造を意識しながら何度も聴くこと、そして音読、リピーティング、シャドーイングを繰り返し行うことが必要です。

 

「速読速聴・英単語Basic 2400 ver.3」を使用した英会話自主トレーニング方法の詳細は「英会話ETNトレーニング法」で。ETNで行われているトレーニングプログラムを公開しています。英会話は自主トレで上達します。(2017年1月11日追記)

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