日本語訳:
「競争上の優位性がなければ、競争に参加するな。」 〜 ジャック・ウェルチ
ジャック・ウェルチってどんな人?
1981年から20年間米ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者を務めた「伝説の経営者」。最高時の年収は9400万ドル(約100億円)といわれています。
ジャック・ウェルチの基本的な経営手法は、(1)「リストラ」「ダウンサイジング」という大規模な整理解雇による資本力の建て直しと、(2)企業の合併・買収(M&A)と国際化の推進といわれています。ジャックは1999年には『フォーチュン』誌で「20世紀最高の経営者」に選ばれました。
ジャックは、彼と逆の経営手法を採った横河電機の元社長の美川英二氏のことを、彼こそ経営の神様だと評価している面を持っています。美川英二は、終身雇用を最重視した人物です。
「一位じゃなきゃダメなんですか?」ー はい。ダメなんです。
会社は株主のものであり、経営者は株主に任命されているのだから、その株主の利益(=株主価値の極大化)のために会社を経営しなければならない。これは経営学の基礎の基礎を学習した人にとっては当然のことで、当たり前な事です。ジャックはある意味それを忠実に実行した人物なのでしょうか。
ジャックは「世界で1位か2位になれない事業からは撤退する」とも主張しています。競争優位性がなければ世界で1・2位にはなれないのだから、競争せずに撤退した方が賢明だということです。これも経営学を学習した人であればほとんどの人が知っているジャックのことばでしょう。
株主価値の極大化のために、競争優位性がなく世界で1・2位になれそうにない事業からは縮小・撤退し、なれそうな事業にはグローバルなM&Aを駆使して拡大を目指す。ことばにすると簡単に聞こえますが、それらを成功に導いたジャックは間違いなく優れた経営者だと思います。
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