まとめ:英語学習のための第二言語習得研究入門

米ピッツバーグ大学言語学科教授の白井恭弘氏の「外国語学習の科学」などから、英語の効率的な学習法のヒントとなる部分を抜粋させてもらいます。

第二言語習得研究による効率的な英語学習のための6つの基本

1.   テレビからは言語習得ができない? 両親が聴覚障害でことばが話せず、主にテレビから言語を習得した三歳九ヶ月の子どもがアメリカでケースワーカーに発見されたが、その子に話させると文法的にかなり不自然だったという。

話す練習をしていないので話せない。当然といえば当然。「聞く」と「話す」脳内の処理は別物。

 

2.   聞いて理解できても話せない! たとえば日系アメリカ人の場合で親が子どもに日本語で話すようにしても、子どもは学校等で英語が主要な言語になってしまい、日本語は聞いてわかるが話せない、つまり親は日本語で話しかけても子どもは英語で答えるという状況になる。この受容的バイリンガルや、上記のテレビを見て育った子どもは、インプット(聞くことと読むこと)を理解する必要はあっても、話す必要性がない。よって聞いてわかるための能力は身についたが、発話しないために話す能力が発達しなかった。

話す必要がないので話せない・・・。TOEIC©に特化した学習の結果に似ています。

 

3.   「話す・書く」アウトプットの練習が必須! 外国語のメッセージを理解する(いちいち日本語に訳さずに)、すなわちインプットによって、第二言語の音声、語彙、文法の習得が進む。しかしインプットだけではなくアウトプットも必要。

上記の2つの事例からの当然の帰結です。脳科学は、アウトプットを繰り返すことは効率的な記憶の方法と指摘。

 

4.   やみくもにアウトプットすれば良い訳ではない! アウトプットについては、あまり基礎力がないうちからアウトプットを強制すると、「変な」外国語が身に付いてしまうおそれがある。後で修正(インプッット)されても自分で苦労して創作(アウトプット)したものが定着する傾向がある。十分なインプットなしにアウトプットばかりに重点を置いても言語習得は進まない。

基礎力がないのにオンライン英会話や英会話スクールでただやみくもに話すことは逆効果。

 

5.   話せるようになるには「自動化」が必要! 子どもの言語習得は無意識に「習得」する場合が大半だが、大人の第二言語習得はかなり意識的に「学習」する必要がある。知識(スキル)は、最初は意識的に学習され、何度も行動を繰り返すうちに注意を払わなくても無意識的にできるようになる。これを「自動化」という。大人が第二言語を習得するには知識を自動化する必要がある。

日本人は自動化ができていない場合が多い。脳科学ではこれを「エピソード記憶」の「手続き記憶」化という。

 

6.   生身の人間の声による学習が必要! 生後九ヶ月の英語習得中のアメリカ人の子どもに合計5時間中国語を聞かせたところ、生身の人間が聞かせた子どもは英語にはない中国語の音声を聞き分ける能力が身についたということを示したが、ビデオで聞かせた子どもは全く身につかなかった。

CDやPCなどの媒体を通して英語を学習することは本当に良い方法?英語は日本語に比べて発音数が多い言語。加えて、英語は正しく発音しないと理解してもらえない。正しい発音を身につけるには、日本語にはない口の動かし方を身につける必要がある。それには目の前で生で発音してもらった方が良いに決まっている。

 

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