まとめ:英語習得に欠かせないインプットとアウトプット

英語を効率的に習得するには、「インプット」すなわち「聞くこと」と「読むこと」と「アウトプット」すなわち「話すこと」と「書くこと」の両方が欠かせないということが第二言語習得研究から指摘されています。

どういうことでしょうか?詳しくご紹介していきます。

英語習得に必要な「インプット」と「アウトプットの必要性」とは!?

米ピッツバーグ大学言語学科の白井恭弘教授は、インプット(聞く・読むこと)が言語習得の重要なメカニズムであるということは言語習得研究の世界で否定する研究者はいない。しかしながら言語習得に必要な最低条件は、「インプット」に加え「アウトプットの必要性」 であると指摘しています。

白井教授のいうインプットとは、語彙の意味や文の構造を理解しながら聞くこと、読むことを指しています。アウトプットの必要性とは、アウトプット(話す・書くこと)をする必要のある状況におかれ、頭の中でリハーサルすること、もしくは実際にアウトプットすることです。

テレビからは言語習得ができない!? = TOEIC特化の学習からは言語習得ができない!?

両親が聴覚障害でことばが話せず、外部との接触がなかったため、テレビのみから言語を習得した三歳九ヶ月の子どもがアメリカでケースワーカーに発見されたのですが、その子に話させると文法的にかなり不自然だったといいます。

その子どもは、テレビを理解するために言葉を聞いて理解する能力は発達したが、話す必要性がなかったためその能力が発達しなかったと言われています。TOEICに特化し、読む・聞くだけの学習をしていると、話す・書くことができなくなるということ。 

TOEIC学習と日系アメリカ人二世の共通点

日系アメリカ人二世は「受容的バイリンガル」が多いといわれます。日系一世の親が、子どもが日本語を話せる様にするために、家では日本語で話すようにします。しかし子どもは学校等で英語が主要な言語になり、日本語は聞いて理解できるけど話せない、つまり親は日本語で話しかけても子どもは英語で答えるという状況になります。

これを受容的バイリンガルといいます。聞く必要はあっても話す必要がない。従って聞いてわかるための能力は身についたのですが、話す能力が発達しなかったと言われています。TOEIC特化の学習はこの受容的バイリンガルに似た人を生み出します。 

脳科学 〜 英語はアウトプットで覚えろ!?

科学雑誌サイエンスに発表された、米パデュー大学のカーピック博士の脳科学に関する研究論文 によると、私たちの脳は、情報を何度も入れ込むよりも、その情報を何度も使ってみることで、長期間安定して情報を保持することができることがわかったそうです。これは、インプットよりもアウトプットを繰り返す方が、脳回路への情報の定着を促進するということです。

英語の学習では、「読む・聞く」インプットを繰り返すよりも、インプットしたことを繰り返し「書く・話す」アウトプットした方が効率的に記憶できるということです。 

アウトプットだけでは変な英語になる!?

第二言語習得研究では、日本人英語学習者はインプットの量が圧倒的に不足していると言われています。(いちいち日本語に訳さずに)英語を理解すること(インプット)によって、英語の音声、語彙、文法の自然な習得が進みます。

一方で、あまり基礎力がないうちからアウトプットを強制すると「変な」英語が身についてしまうおそれがあるといいます。苦労して生み出した変な英語の方が、講師に修正されたものよりも、強烈な印象をもって記憶に残るからです。

十分なインプットなしにアウトプットばかりに注力しても英語習得は進みません。そのバランスが重要です。 

 

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