まとめ:英単語の科学的学習法 ③

今回は 英単語の科学的な学習の最終回です。脳科学と第二言語習得研究の知見を応用していますので、効率的に英単語を覚えるために参考としていただければ幸いです。今回は、先ず英単語の知識の深さについてです。そして、多読と英単語習得の関係について、英単語を覚える際のアウトプットの重要性についてとつづきます。

英単語は数より深さ!

一定以上の語彙を覚えたら、その後は重要語の使われ方を深く学ぶ方が効率がよいと主張する言語学者は少なくありません 。語彙力と読解力の関係を調べた実験では、知っている単語の「数」以上に、重要語についての知識の「深さ」が読解力と強い相関関係にあったといいます。

重要語にはよく遭遇しますが、いつも同じ意味や使われ方をしているわけではありません。どんな語や句とセットになりやすいか、どんなニュアンスを持つかなど、重要語の総合的な知識をつけることが、やみくもに「数」を追うより有効だといいます。

多読で英単語を覚えろ!

英単語を覚えるには多読も有効です。関西大学大学院(言語学)の門田教授は、知らない単語・文法が全体の2〜3%程度含まれた本を多読することは、前後のコンテキストをもとにした類推により、新たな単語や文法に関する知識を習得する効果も期待できると言います。

また、岐阜聖徳学園大学教育学部の大石教授は、左脳の言語野の血流量を測定する実験の結果、実力より少しだけ難易度の高い教材を読んだとき、脳の血流状態を、新たな知識を最も効率的に取り込める状態(選択的活性状態)にできることがわかったと指摘しています 。同じテーマや文体のものばかりを集中的に読むナロー・リーディングも、脳内を選択的活性状態にする効果があったといいます。

英単語はアウトプットで覚えろ!

雑誌サイエンスに掲載された、米パデュー大学のカーピック博士の研究結果によると、「インプットよりもアウトプットを繰り返す方が、脳回路への情報の定着を促進する」といいます。

つまり、私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(インプット)よりも、その情報を何度も使ってみる、想起する(アウトプット)ことで、長期間安定して情報を保持することができる性質をもっています。覚えようとしている単語を使って実際に自分で文章を作って書いたり、口に出したりして何度も使う(アウトプットする)ことです。

 

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